「東京」の魅力は、「伝統と革新が交差しながら、常に新しいスタイルを生み出すことで、多様な楽しさを約束する街。」であること。その魅力を、グッズなど具体的なカタチにすることで、より多くの方に発信していくのが、企業や団体との共同企画商品です。今回は、日本で唯一、「グローバルオーガニックテキスタイルスタンダード(GOTS)」認証及び「国際フェアトレード認証」を取得している、株式会社フェアトレードコットンイニシアティブとコラボレーションした、「Handicap Art&TOKYO」ショルダートートをレポートします。

「東京発」だからパワーが生まれる。
フェアトレード×
ハンディキャップアートという取組み。

計5パターンのアート性の高い絵柄が揃うのが、今回ご紹介する「Handicap Art&TOKYO」のショルダートート。のびのびとしたタッチで描かれた、東京を代表するフードのひとつでもある寿司。ヴィヴィッドな赤地にモノクロプリントであしらわれた動物たち。他にも、メジロや熊、猫など、5人のアーティストによって様々な絵柄が描かれています。こちらは日本で唯一、「グローバルオーガニックテキスタイルスタンダード(GOTS)」認証及び「国際フェアトレード認証」を取得している、株式会社フェアトレードコットンイニシアティブとの共同企画により誕生したもの。きっかけは、「もっと、フェアトレードのこと、ハンディキャップアートのことを知って欲しい」という入江英明代表取締役の思いがありました。

「フェアトレードや、アールブリュットとも呼ばれるハンディキャップアートは、ヨーロッパですでに広く浸透している取組みです。日本では、フェアトレードという言葉は食品のジャンルでは知られるようになってきたものの、アパレルシーンではまだまだこれから。ハンディキャップアートも同じです。海外のファッションやトレンド情報に敏感な女性は、すでに知っている方が多いものの、アイテムの選択肢が今までそれほど多くなかった。そんな状況の中で、アート性やファッション性の高い、フェアトレード×ハンディキャップアートのアイテムがあれば、そして、流行の発信地であり、グローバルな都市である東京からそういった商品を発信すれば、それらの普及に大きく貢献できるのではないかと思いました」。

街中で持ち歩ける「ショルダートート」という形も、「絵柄が前面に出ることで、コンセプトがより効果的に広がるのでは」という願いを込めての選択でした。

インドの生産者、アーティスト、さらに、
ショルダートートを手にする人。
「Handicap Art&TOKYO」でみんなが笑顔に。

ショルダートートにプリントされたイラストは、「才能に障害はない」を合言葉に、障害者への所得支援を続けてきた、社会福祉法人東京コロニーの事業である「アートビリティ」に登録されたアーティスト作品 5,000点もの中から選ばれた5点。世界的な賞を数多く受賞しているデザイナーの福島治氏がデザインしています。

「作品が選ばれたということで、イラストを描いたアーティストの方たちにも、とても喜んでいただけているようです。売上の一部は、使用料としてアーティストの方たちへ還元し、少しでも障害者アーティストの自立支援に貢献できれば」と、入江代表。

また、ベースとなるショルダートートは、入江代表が自分の足で探し、フェアトレード認証を取得した信頼できる北インドの工場に依頼。この認証は、原料のインド綿の生産者から日本に至るまで、すべてのサプライチェーンで認証を取らなければならない厳しいもの。それだけに、現地生産者の方たちの意識も高く、関わる人たちが笑顔になる取組みとなっています。

グローバルな目線の東京土産で、
今までとはひと味異なる東京の魅力を発信。

今後、世界的にもますます加速しそうなフェアトレードの流れ。「昨年は、中華圏で初めて、台北が街全体でフェアトレードを推進する“フェアトレードタウン”に認定されています。東京でも、このショルダートートを通して、“東京はフェアトレードを応援している街”であることを、少しでも意識してもらえたら嬉しいですね」と、入江代表は期待を寄せます。

持つことに意味がある、笑顔が生まれるストーリーを秘めたトートバッグ。それが、洗練されたデザインで実現するのは、ファッションの感度が高い東京ならでは。このような新しい取り組みを発信できるのも、東京の魅力のひとつなのです。