国内最大規模の写真コンテスト、『国際写真サロン』に、東京ブランド推進プロジェクトの一環として「&TOKYO部門」が新設されました。朝日新聞社と全日本写真連盟が主催のこのコンテストの始まりは1927年(昭和2年)。最も歴史ある写真コンテストのひとつであり、78回目となる今回は世界約40か国からおよそ1万点に及ぶ応募数となっています。
新設の「&TOKYO部門」のテーマはずばり「東京」。作品を見た人が「東京に行ってみたい!」と思うような東京の魅力を表現した作品を募集しました。また、この部門ではスマートフォンやタブレット端末で撮影した作品も対象とするWEB応募を採用。「&TOKYO部門」新設によって、全体の応募数が増えたのはもちろん「これまで国際写真サロンに応募したことがない新規の写真愛好家の作品や、初めてWEBで応募するベテランの作品もあり、応募者の幅が広がった」とのこと。2017年11月に行われた審査会では、伝統的な東京、近代的な東京、センスあふれる東京など、多彩な東京の表情を応募作から感じ取ることができ、充実した審査会となりました。
「&TOKYO部門」に応募された1236点から選ばれたのは、最優秀賞の「&TOKYO賞」をはじめ合計26点。「典型的な東京を象徴するものを被写体にしながら、撮影センスや技術で非凡な作品に仕上げたもの」が上位に選出されました。審査委員、応募作総評と受賞作品は次の通りです。
審査委員
田沼 武能(全日本写真連盟会長・写真家)/
浅井 慎平(写真家)/
安珠(写真家)
応募作への総評
「ウェブ応募とあって、多様なレベルの写真が集まった。作品全体を見ると、東京は「色」の街なのだなと感じた。世界でもこんなに「色」があふれている街は珍しい。作者の思惑を超えて多くの「色」が集まり、東京の見方を再認識させてくれた。ただ、下町、高層ビルなど、みんなが思う東京のイメージを表現した写真が多かったことも確かで、もっと冒険してもらってもよかった」
作品講評
「&TOKYO賞の「深川八幡祭り」はレンズのゆがみを利用してうまく画面構成をしている。これだけの構成力のある写真はなかなか見られない。祭りという伝統行事と高層ビルをうまく入れて、現代の東京を表現している。みこし行列を後ろから取ることで未来に向かい「前進する都市」を感じさせる写真となっているのもポジティブだ」
UNIQUE<ユニーク>・・・
独自の伝統と先端の文化が共存し集積する東京
EXCELLENT<卓越>・・・
すべてが革新的で洗練されたクオリティを持つ東京
EXCITING<ワクワクする>・・・
常に変化し続けダイナミックで活力ある東京
DELIGHT<喜ばせる>・・・
おもてなしの心や親切、誠実さに溢れている東京
COMFORT<快適>・・・
あらゆるものが安心・正確・便利で快適に過ごせる東京
優秀賞 20名
第78回国際写真サロン巡回展は2018年3月24日から東京都・朝日新聞社2Fコンコースギャラリーを起点に全国12か所で開催予定です。多彩な応募作をぜひ間近でご覧ください。