2018年3月17日(土)、東京ブランド推進プロジェクトの一環として「hokusai&TOKYO〜水辺を彩る江戸祭〜」を開催しました。
お台場海浜公園の水辺に幅40メートル、高さ20メートルの巨大なウォータースクリーンをつくり、葛飾北斎の浮世絵をテーマにプロジェクションマッピングを実施。江戸の美しさを描いた浮世絵が最新のテクノロジーによってクールにアレンジされ、一夜限りの特別映像で東京の魅力を表現しました。
その他、公園内に紙ろうそくアートや提灯インスタレーション、フードフェスも設け、「江戸祭」らしく江戸の夜の水辺を華やかに盛り上げました。
葛飾北斎は、代表作の浮世絵「富嶽三十六景」で水辺の賑わいや江戸の町並みなどを数多く描いた画家で、昨今の北斎ブームに象徴されるように、今も東京の魅力を世界に広げる立役者であり続けています。
そんな北斎の浮世絵と、人気のスマホ向けオンラインゲーム「Fate/Grand Order」のキャラクターが最新デジタルアートでみごとに融合。水の動きやしぶきを活かしたダイナミックな演出のウォータープロジェクションマッピングが展開されました。
イベントを主催する読売新聞東京本社の栗山さんは「東京の現代と歴史を融合するコンテンツを使って、国内はもとより海外にも東京をPRするイベントであることから、「&TOKYO」とのコラボを考えました。東京の未来都市を感じさせるお台場という場所で、江戸の賑わいをつくり出しているのが見どころです」と話してくださいました。
プロジェクションマッピングは、ウォータースクリーンの両面にプロジェクターを設置。交互に上映することで、お台場海浜公園から東京タワーやレインボーブリッジの夜景とともに観賞するほか、屋形船に乗って海上からも鑑賞できる仕掛けになっており、上映中はたくさんの屋形船が集まっていました。
ろうそくを使ったペーパーランプ約8,000個を浜辺に並べ、巨大な北斎作品を砂浜に描きます。7色の灯りを巧みに並べて、北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を表現。
日没の頃に完成した灯火の作品は、お台場の夜景と美しく調和していました。
北斎の肉筆画に登場する虎と龍をモチーフとした3メートルの高さの巨大提灯「北斎巨大提灯」が、イベント会場の入口付近に設けられた門の両脇に出現。また、北斎が数多く描いていた妖怪をモチーフとしたお化け提灯のインスタレーション「百鬼夜行街道」が、夜の道を怪しく照らし出していました。
フードエリア「江戸メシ街道」には、江戸の庶民に親しまれた蕎麦や天ぷら、おだんご、お酒などの屋台がずらりと並びます。艶やかに着飾った花魁も登場し、来場者は江戸時代の雰囲気に触れながら飲食を楽しんでいました。