猪子寿之

猪子寿之の考える東京の魅力

ウォシュレットですよ。ウォシュレットが世界で一番好き。ウォシュレットがあるだけで東京が一番好き(笑)。

昔、家がない状態で二年ほど東京で生活していたことがあるんです。でも、コンビニに行けば綺麗なトイレはあるし、ちょっと歩けば銭湯もサウナもある。食事だってファミレスに行けば24時間、安くて美味しいものが食べられる。何も持たなくても、東京ではすごく快適に生活ができた。

当時のIT業界はイケイケだったから、知り合いはみんな広い部屋に住んでたんだけど、「僕の住んでる『東京』の方が広いよ」って言ってました(笑)。自分自身の所有物はカバン一個だったけど、それ以外は何でも東京が提供してくれたから問題なかったですね。

ただ、こうした魅力を感じられるのは、日本語を喋れるから、というところは大きいかもしれない。東京は、日本は、お互いに言葉が分かっている同士だからこそ利便性が魅力的に見えるけど、あくまでも日本語や日本文化を知った上でのものであって、外国の人にとっては伝わらない。そこが世界の他の人気都市とは違うところです。

東京は、「非言語」で、つまり「一言も喋らなくても」遊べるようになったら、もっと楽しく魅力的になるんじゃないでしょうか。

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猪子寿之いのことしゆき

1977年生まれ、徳島市出身。2001年、東京大学工学部計数学科卒業と同時にチームラボを創業。チームラボは、プログラマ・エンジニア、数学者、建築家、CGアニメーターなど、スペシャリストから構成されるウルトラテクノロジスト集団。アート・サイエンス・テクノロジー・クリエイティビティの境界を曖昧にしながら活動している。

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