齋藤精一

齋藤精一の考える東京の魅力

僕は、学生時代にニューヨークに住んでいました。ニューヨークでは電車やバスが来る時間がかなり適当なんですね。そのことに不便は特に感じなかったけど、東京だと、全て時間通りにやってくる。おかげで予定通りに行き先にたどり着けるので、生活者としては東京の方が便利かな。交通網や交通機関もシステム的によくできているし、犯罪も少ない。

それから、東京は都市として面積が広いから、専門店が多い場所、飲み屋が多い場所といったように、エリアによっても特徴が異なるというのも魅力ですよね。あと、空港から都市部へ向かう風景が、偶然だと思うんですけど、すごく良くできてる。レインボーブリッジなんて、地方からの人も外国からの旅行者も、あれを見れば「東京に来たぞ」って感じられるはずです。

ただ、世界の人気都市のランキングだと、1位ロンドン、続いてニューヨークとパリで、東京は第4位になっていることに驚きました。他の人気都市に比べると、東京への旅行者も少なめ。生活者としては、非常に魅力的な町だと思うんですけど、海外の人からよく聞くのは、「体験して初めて分かることが多い」ということ。「触れ合って分かる日本人の温かさ」とか。そういう意味では、東京は「体験都市」なのかもしれませんね。

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齋藤精一さいとうせいいち

1975年生まれ。コロンビア大学で建築デザインを学び、2000年からニューヨークでアート制作などの活動を開始。2006年にライゾマティクスを創業し、代表取締役を務める。ライゾマティクスは、先端メディアを用いた舞台演出や美術館などでのアート作品の展示など、様々なプロジェクトを手掛けるクリエイター集団であり、斬新かつ洗練されたアイディアにより注目を集めている。

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