久住昌之

久住昌之が考える東京の魅力

東京は外部から入ってきた人たちが作っている街なので、地方の要素がいっぱいあるのがいいですね。確かにチェーン店も多いけど、それ以上に個人でやっているお店がとにかく多い。地方だとひとつひとつの街が小さい分、チェーン店ができたら個人店が駆逐されちゃう。東京はそういうことが少なくて、バリエーションが豊富だと思います。

あと、個人店は、チェーン店のような大型店舗と違ってジャンルを特化できるところが強い。例えば、日本では全国的に本屋が減っているんだけど、東京では神保町を中心にジャンルに特化した古本屋が今も増え続けています。吉祥寺でもサブカル系が充実したお店があって、口コミでその店の評判が広がって、さらに商品のセレクトが充実して、お店の質もさらに上がっていく。こういうところが東京ならではという感じです。

といっても、今僕がこだわっている昔ながらの銭湯や、老朽化したボロい店舗なんかはやっぱり東京でもどんどん減っている。そういう風情を残している場所を、若い人が借りて、新たなセンスで蘇らせてくれると嬉しいですよね。

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UNIQUE

久住昌之くすみまさゆき

1958年東京・三鷹生まれ。法政大学社会学部卒。美學校・絵文字工房で、赤瀬川原平に師事。1981年、泉晴紀と組んで「泉昌之」名でマンガ家としてデビュー。2015年にドラマ化された「食の軍師」など多数の作品を発表。谷口ジローと組んで描いたマンガ「孤独のグルメ」は、イタリア・フランス・台湾など9か国で翻訳出版されている。2012年にTVドラマ化され、現在season5。劇中全ての音楽の制作演奏、脚本監修を行い、最後にレポーターとして出演もしている。ミュージシャンとしては東京中心に年間60ステージ以上をこなし、2015年は初の海外・台湾公演を行う。また同年NHK「おかあさんといっしょ」の9月の歌「おもちゃのブルース」を作曲、演奏。最新刊は地元三多摩を散歩して回る自伝的エッセイ集「東京都三多摩原人」(朝日新聞出版)

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