茂木健一郎

茂木健一郎の考える東京の魅力

東京は、世界一魅力のある都市の一つである。さまざまな調査でも、それを裏付ける結果が出ているし、何よりも、住人である私は、そう思っている。
東京の魅力は、何よりも、そこに息づく多様性であろう。世界でも最も好奇心に満ち、さまざまな文化を積極的に取り入れてきた日本の首都は、結果として、世界でも最も多様性に満ちた街となった。
 多くのものが並び立つだけではない。それらが融合して、新しい生命を持って脈動し始める。それが、東京の魅力であろう。食、ファッション、街並み、音楽。タブーを持つことなく、階級の上下や、こうでなければならないという規範からも自由に、さまざまなものが出会い、融け合い、そのカオスの中から、「東京」が生まれた。
東京愛の真ん中には、生きることの愛おしさがある。この地上で生を受けたことのかけがえのなさ。抱きしめて踊り続ける東京の魅力は、必ず世界に通じるはずだ。

UNIQUE

茂木健一郎もぎけんいちろう

脳科学者、作家、ブロードキャスター。クオリアを中心に意識の問題を研究。主な著書に、『脳とクオリア』『生きて死ぬ私』『脳と仮想』『プロセス・アイ』『今、ここからすべての場所へ』『東京藝大物語』がある。

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